「古事記」はご存知でしょうか?
日本創生の神話のはずですが、あまり知らないという方、多いのではないでしょうか
・古事記のあらすじ
を解説したうえで、「ゆかりの観光地」をご紹介していきます!
古事記とは
日本の成立ちや天皇の歴史を後世に伝えるため、8世紀にまとめられた、
日本最初の歴史書です

世界を作った神々の子孫が、天皇家ニャ!という物語ニャ!

天皇家ってすげ~

あら、天皇家の権威づけのための物語、ともいえるのよ
古事記を知らない理由
明治以降、天皇を中心とした国家思想とともに、日本は近代化を進めました
やがて軍部により、その思想が利用されるようになります

天皇がナンバーワン!という教育に、古事記が悪用されたニャ!

にゃるほど~

あら、それで戦後「GHQ」によって、古事記は教科書から消えることになったのよ
あらすじ
とてもとてもざっくりご紹介します
概要
「天つ神(あまつかみ)」と「国つ神(くにつかみ)」という2種類の神々が登場します
天つ神:天皇家直属、大和政権(中央政権)の神々
国つ神:地方に伝わる神々

「天つ神」が「国つ神」を平定する、という話で、
大和政権が地方を治めていく様子が描かれているんだ!
イザナキとイザナミ
出典:wikipedia
イザナキ(男神)とイザナミ(女神)は男女ペアの神々で、
夫婦となり、国生み・神生みをします

アダムとイブの様な存在だね!
日本の国土と、多くの神々を生んだんだよ
国生み
次の順に生んだと言われています
淡路島 → 四国 → 隠岐の島 → 九州 ・・・

すごい世界観にゃ~
神生み
八百万の神が生まれた内、この3柱が、ここからの主人公となります
・ツクヨミ(月の神)
・スサノオ(暴れ神)

ツクヨミはほぼ出てこないニャ!

あら、ツクヨミ=スサノオという説もあるらしいわよ
アマテラス VS スサノオ
出典:wikipedia

天界を治めるアマテラスは、TOP of the TOP ニャ!
海を治めるはずのスサノオは、「暴れ神」らしく、傍若無人で、
天界を荒らしたうえ、天界を追放されてしまいます

海は神が治めてないから荒れてる、という雰囲気が出ているよ!
スサノオ in 出雲
天界から出雲に降り立ったスサノオは、暴れ神からレジェンドへと変わります

スサノオの成長を感じる・・・!

スサノオ編が続くんだけど、アマテラス直下の天皇家から見るとサブストーリー寄りだね
「出雲という強い勢力を平定した大和政権すげー!」ってことを表現したかった、とも言われているよ!
スサノオ VS ヤマタノオロチ
出典:wikipedia
8つの頭を持つ蛇「ヤマタノオロチ」が、年に1人美しい娘を食べにきていました
それをスサノオが退治し、守った娘と結婚した、という話です

強力な地方勢力(ヤマタノオロチ)が大和政権(スサノオ)に服従した、ことを象徴していると言われているよ!
これは、出雲からしたら屈辱の歴史とも言えるね
オオクニヌシと出雲大社
出雲大社境内にある、オオクニヌシの像
主人公は、スサノオの子孫の「オオクニヌシ」へと変わります

多くの試練を乗越えて、オオクニヌシは出雲を治めることになるんだよ!

2回殺されたうえで、スサノオの試練も乗越えた、タフな神ニャ!
こうして出雲を治めたオオクニヌシですが、大和政権へ国を譲ることになってしまいます
(国譲り)
国譲りの見返りとして建てられたのが、「出雲大社」と言われています

はえ~
天孫降臨
出典:wikipedia
国譲りが終わったことで、アマテラス直径の「ニニギ」が地上(高千穂)に降り立ちます

アマテラスの孫だから、「天孫」なのニャ!
神武天皇の東征
出典:wikipedia
「ニニギ」の子孫の1人が「神武天皇」で、初代天皇と言われています
高千穂から、天下を治めるため、大和へと東へ向かいます

初代天皇は127歳まで生きた、というあたり怪しいニャ!

あら、そもそも15代天皇くらいまでは実在したか怪しいと言われてるのよ
大和の統治
その後、神武天皇は大和を治めていた勢力を倒し、
その後続く、天皇家の統治がはじまりましたとさ、、となっています

抜粋の抜粋の抜粋、程度に思ってほしいニャ!

要は、「強い大和政権が国家を平定した」ということを、
色々なエピソードで、物語調に説明しているんだね
だから、大和政権(アマテラス側)に都合が良い様に書かれている点も多いよ!
古事記ゆかりの観光地
古事記の概要をざっくりとご紹介してきました
次に、古事記ゆかりの観光地をご紹介します

有名所ばかりだね!
古事記の概要を知っておくことで、感じ方がまた変わると思うよ!
淡路島・伊弉諾神宮
出典:wikipedia
伊弉諾神宮(イザナギ神宮)は名前のとおり、イザナギが祀られている神社です
国生みで最初に生まれた「淡路島」にあり、まさに古事記の聖地ですね!

日本最初の夫婦ということで、縁結びの神としても信仰されているニャ!
出雲大社
「オオクニヌシ」が祀られている神社でとても大きいのですが、
古代はもっと大きかったとされています
この展示のように、超巨大建築であったと言われており、その痕跡が2000年に発見されました!
また、「大社造」という建築様式となっており、
伊勢神宮等の「神明造」とは違い、正方形に近いです
このように小さな建物をみると、よくわかりますね

ちなみに「神明造」は、横長の長方形ニャ!
高千穂
「天孫降臨」の舞台となった場所です
有名な景勝地「高千穂峡」の近くにある「高千穂神社」では天孫「ニニギ」が祀られており、
ほかにも、アマテラスゆかりの地等もあります
伊勢神宮
アマテラスが祀られる全国の神社の中心的な存在
正式名称は「神宮」です

なんで伊勢なのにゃ~?

アマテラスを祀る場所を求めて色々まわった結果、伊勢がいいというお告げがあったらしいよ!
でも、詳しい理由の記載はなく、わかっていないんだ!
ちなみに、色々まわっている時に、一時的に祀られた場所は「元伊勢」と呼ばれているよ!
ちなみに、夏限定の赤福氷は、美味しすぎるので食べないと損!!
その他の神宮
「神宮」という名前は、基本的に、天皇家直属の神々が祀られています

たしかに、出雲「大社」のオオクニヌシは、大和政権に国を譲ってたよね!
有名な「○○神宮」をご紹介します
霧島神宮
天孫「ニニギ」が祀られています

高千穂神社でも祀られてるにゃ~

この辺りも「高千穂」という地名なんだよ!
ニニギの降り立った場所も諸説あり、なんだ!
宇佐神宮
第15代「応神天皇」が祀られています

あら、応神天皇からは「ほぼ確実に存在していた」と言われてるのよ

「王朝交代説」というのがあり、応神天皇=新王朝の創始者ではないか、とも言われているよ
もしそうなら、天皇家は、天孫降臨からはじまりずっと同じ家系、という「万世一系」が崩れてしまうんだ!
明治神宮
出典:wikipedia
日本一の初詣参拝客を誇る、東京のど真ん中にある神社
名前のとおり「明治天皇」が祀られています

創建も大正9年と、比較的最近ニャ!
まとめ
今回は古事記についてご紹介してきました
・古事記のあらすじ
・ゆかりの観光地
について、理解が深まりましたでしょうか?
歴史を知ることで、観光はさらに有意義になると思います
ぜひ、他の記事もご覧頂けると幸いです!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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