今回は鉄道写真についてです
ひとえに鉄道写真といっても色々ありますが、今回はオーソドックスな編成写真について書いていきます
オーソドックスな編成写真について、今回は「複線区間で対向列車を撮影した場合」という縛りにします
最適な画角は?
まずは画角について比較します
今回はJR九州管内で、415系の4両編成で比較します
焦点距離:135mm
焦点距離:300mm
いかがでしょうか
焦点距離が違うと印象が大きく違いますね
どのくらい圧縮しているか?については、同じ位置で撮影した2枚ですので、マンションの映り込み具合を比較するとわかりやすいです
線路から離れて撮影しているため、135mmでは列車の上下に隙間が大きいのが気になります
これより長い編成だと、隙間がさらに広くなってしまいますね
一方で300mmの写真よりも臨場感があるような気がします
300mmでは、画面一杯に列車を写せているものの、どこか動きに欠けるような気がします
結論
実際に動いているものを写しているので、広角で撮影するほうが臨場感がでると考えます
ただし、写真全体のバランスを考える必要がありそうですね
こちらは同じ場所で撮影した883系ソニックです
焦点距離は140mmと中望遠に抑えつつ、上下の隙間ができすぎないよう調整して撮影しました
最適なアングルは?
次はアングルについて比較します
アングルは、機材や撮影地の状況によって、画角よりも制限が強いかなと思います
JR西日本の115系8両編成で比較します
広島管内は227系にすべて置き換わってしまいましたね
ローアングル
(焦点距離:120mm)
ローアングルは列車を見上げる様な画角なので、迫ってくる・迫力のある、といった印象になります
更に焦点距離も中望遠で、動きのある印象になったと思います
個人的な最適なローアングルとは、列車が走行する線路において、
手前の線路の一番上 = 奥の線路の一番下 と見えるアングルにすることだと考えています
ハイアングル
(焦点距離:150mm)
ハイアングルは通常の目線レベルで撮影するイメージです
駅で撮影するとだいたいこのくらいになると思います
焦点距離の違いもありますが、ローアングルよりは躍動感・緊迫感みたいなものは少なめと思います
記録写真等にはこちらのほうが向いていますね
目線レベルなので、見ていて安心感があると思います
スーパーローアングル
こんな呼び方でいいかはわかりませんが(笑)
ローアングルよりも更に低い場所から撮影した場合も見ていきます
JR北海道管内の寝台特急で比較します
個人的にはローアングルの方が好きですが、機材の都合上、高さを確保できなかった場合はこうなってしまいます
(焦点距離:150mm)
寝台特急北斗星です
そもそも、被写体が格好よすぎですよね(笑)
この場所は上下線間の距離が広く、望遠気味に撮影しないとバランスが悪くなると考え、150mmまで望遠しています
しかし、アングルが低いことで少し躍動感が出ていると思います
また、足回りの重厚感もより出やすいかなと思います
DD51みたいな力強そうな被写体には、こういったアングルもありですね
(焦点距離:95mm)
こちらはカシオペアです
アングルレベルは先程の北斗星と同じくらいですが、焦点距離を引き気味にしています
北斗星と違いデザインが近代的なので、少し引くことで重厚感を抑えスマートさを演出することができていると思います
ただ、上下のバランスが少し悪いですね
この縦横比ではなく、切り抜いて活用する分には格好いいかなと思います
(あと、ロケーションの差も大きすぎますね・・・(笑))
結論
撮影用途や機材に合わせてアングルを調整すると、また違う見え方がします
個人的にはローアングルがおすすめで、DD51のようなディーゼル機関車を撮影する場合等、スーパーローアングルが似合うシチュエーションもあります!
まとめ
今回は鉄道の編成写真について比較してみました
本当はもっと近い条件で比較できればよかったのですが、画角やアングルによる違いを色々とご紹介できたかなと思います
どんな写真でも、画角やアングルが与える印象の違いは大きいので、参考にしてみてください!
最後に、焦点距離:30mm、スーパーローアングルで撮影した、臨場感マシマシのEF210です
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